カメラマガジン『つくづく 』vol.37(特集:サウナ)
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カメラマガジン『つくづく 』vol.37(特集:サウナ)

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◎2020年10月4日(日) “いつの日か うそが本当に なるように なりますように” (ゆらゆら帝国『うそが本当に』より) カメラマガジン『つくづく vol.10』(特集:日常、または嘘)を刊行した際、ぼくは「これは嘘である」と書いた。「これひとつしかないので今回は販売できませんが」とも。その後、「プリントもレイアウトも校正もすっ飛ばした、撮りっぱなしの「カメラ型マガジン」というアイデア。」は、本当に販売できないんだろうかと考えた結果、できることに気がついた。 『つくづく vol.37』には、“本当”に「サウナの風景」が写っている。現時点では撮影に行っていないので、まだ「うそ」なのだが、11月には撮影する予定なので、無事に敢行されれば「うそが本当に」なるはずだ。 撮影するのは、ぼくが全幅の信頼を置くカメラマンの和田裕也さん。和田さんとは数々の取材をともにしたが、とくにサウナ関連の取材が思い出深く、強く記憶に残っている。 *** 『ボクと仲間の休み時間。Vol.2「TENT SAUNA PARTY」』 https://www.houyhnhnm.jp/feature/96955/ 和田さんもサウナにハマっていることを知ったのは、この取材に向かうロケバスのなか。TENT SAUNA PARTYに出会ったのも、これがきっかけ。 『サウナ熱はどこまでいく? サウナ好きが集う祭典「日本サウナ祭り2018」に行ってきた。』 https://www.houyhnhnm.jp/feature/159329/ まさにサウナブーム前夜というべきタイミングで開催された「第3回日本サウナ祭り」の取材記事。余談だが、近くにある八峰の湯(ヤッホーの湯)がすごくいい。 『漫画家・まんしゅうきつこと考えるサウナの奥深さ』 https://www.asahi.com/and_M/20180515/152521/ まんきつさんとテントサウナに入り、ととのった状態で取材したらどうなるかという実験企画。残念ながら、この一回で終わってしまった。編集者の高石さんに出会ったのは、このとき。 *** 和田さんがサウナに入ったあとに撮る写真が、ぼくはすごく好きだ。 クライアントからはボツを食らったが、湖畔に置かれた段ボールを撮った写真なんて最高だった。だから、この企画は和田さんでなければ成立しない。 使用するのは、「写ルンです シンプルエース」で、数は10個。内ふたつはぼくと和田さんの分なので、残りの8個をそのまま販売する。ただ、普通に販売すると無用なトラブルを招きかねないので、今回は「知人に押し売り」形式にしようと思う。可能であれば、書店にも置きたいが、それは追ってまた。 今後もおもいついたこと、最新情報はこの欄で更新していく。制作過程を随時公開していくのは、『ATLANTIS zine』で編集者の加藤直徳さんがやっていたので、さして目新しくはない。でも、商品紹介ページをブログのように更新するひとはあまりいないのではないだろうか。 (今回の更新という意味で)最後にもうひとつだけ。なぜ、こんな号をつくろうと思ったかで、締める。 「積読(つんどく)」は、ぼくのなかで大きなテーマなのだが、ご多分に漏れず写真集も積読している。 “じゃあ、本を買う人は、何にお金払っているんだということになる。それは「期待」を買っているようなのもので。だから当然、想定していた中身と違う可能性は最初から織り込まれているわけで。ところが、それが織り込まれていないと思う人がいるということなんだよね。「金返せ」と言う人がいるってことは。” 『こんにちは未来 メディア編』(佐久間裕美子 若林恵,黒鳥社 p.025より若林恵さんの発言部分を引用) 果たして、ひとが写真集を買うとき、そこに何を「期待」しているのか。撮影テーマか、作家の知名度か、それとも装丁か。 ぼくは、「プリントもレイアウトも校正もすっ飛ばした、撮りっぱなしの「カメラ型マガジン」として、撮影済みの写ルンですを“雑誌”として売るつもりだが、もしこれが著名な写真家ーー森山大道でも、ライアン・マッギンレーでも、あなたが思う著名人なら誰でもいいのだがーーの手によるものであれば、その撮影済みの写ルンですは、そのまま“アートピース”にもなりかねない。なぜなら、現像してしまえば、残るのはフィルムだけであり、オリジナルプリントもなく、撮影者が使用したカメラ自体も廃棄されてしまうのだから。それよりも「これを用いてあのひとが撮った写真が写っている(かもしれない)」という物質性のほうが、半永久的に眺めることができ、且つその「期待」も持続させることができる。 いまは、まだそんなところ。もう少し「それっぽいコンセプト」をおもいついたら、またここで。 *** ちなみに、本号を購入した(させられた)ひとには、いくつかのお願いごとを強いる。 ・送料と現像代は購入者が負担 ・データのみを手元に置き、フィルムは返送すること(vol.37に返信用封筒を同梱) ・SNSへの投稿、商業利用も可能。むしろ、この写真を活用した冊子/雑誌/zineの制作を求む(こちらも送されたフィルムであらたな号を制作、販売する) 『TV's HIGH』を模して言えば、これは「雑誌創刊キット」なのかもしれない。押し売りされたデータを拡散するということでいえば、人力SNSだろうか。それとも、ネズミ講か。懐かしき、読者参加型雑誌でもあるな。 と、だいぶ長くなったが、11月に撮影するので、なんやかんやで、うまく行けば来年にはvol.37の写真を用いたあらたな号を刊行できる、のではないか。 まずは、取り急ぎの説明までに。 ◎2020年10月5日(月) 昨日、押し売りしたところ、3人と2店舗の書店での取り扱いが決まる。さきほど、1名決定。現時点で6個の行き先は決まった。残すところ、あと2つ。さて、どうなることやら。 そういえば、このアイテム紹介文の文字数制限はあるのだろうかと調べたところ、12,000字とのこと。昨日分が2099文字(Word調べ)なので、まだまだ書ける。 今回はフィルムの上にチェックをしないため、万が一撮影出来ていなかった場合どうするか。事前に詰めなければいけない。とくに書店経由で購入される方への説明はよりわかりやすさが求められる。 というのも、この説明文を数人に送ったところ「売り切れですね」と言われてしまい、そりゃあそうだ、と思ったのだ。こんな分かりづらいことを誰が理解できようか。文字数を調べた際、STORES解説のコツ的な記事で、とにかく「わかりやすく」といったことが書かれていた(と、思う。流し読みなので) 真逆だ。分かりづらい。だいたい、商品説明文で日記を書くなんて意味がわからない。それで売れないと嘆いたところで、それはそうだろうと言われるのがオチだ。 そういえば(と、さっきも書いたが)、帰ってきたフィルムの活用法もすこし見えてきた。もう、創刊号同様のヴォリュームにこだわる必要がないと昨日、気がついたので、普通(?)の雑誌をコンスタントに出そうと思っている。 ◎2020年10月6日(火) 買ったのに現像したら、手元に「現物」が残らないーー雑誌の読み捨てを体現しているとも言えるのかもしれない。と、起き抜けの一服をしながら考える。 ◎2020年11月2日(月) 前回の更新(?)から1ヶ月近くも経っていた。今日、最後の販売先が決定。押し売り4名、書店での販売分が4個、和田さんと金井で2個。なので、4つは誰か知らないひとが、もしかして買ってくれるかもしれない。果たして、売れるだろうか。そして、フィルムは帰ってくるのか。 と、今日はパッケージについて考えていた。自作のブリスターパックは材料(プラ版)が100円ショップでは見つからず、プラモデル用では予算が大幅にオーバーするので、どうしたものかと。たぶん、vol.6と同じ真空パックかOPP袋に落ち着くだろう。 今週末、やっと撮影となる。さて、どんな写真を和田さんが撮るのか。たのしみでしかたがない。 ◎2020年11月5日(木) 藤沢のビッグカメラで、ひさしぶりにフィルムを現像してもらう。その際、これだ! というパッケージを発見。やっと、決定。 ◎2020年11月9日(月) 無事、撮影が終了。あとは、パッケージを残すのみ。 内容としては、想像以上のものになったのではと思っている。 当初、メーカー価格:1375円としていたが、Amazonで10個セット:11,898円で購入したので、金額を1100円に改定。 ◎2020年11月10日(火) 取り急ぎ、和田さん分を現像した。いい。当初の予定がなかったポートレートがよかった。使えれば、どこかで出したい。 さて、売り物のほうはどうだろう。どんな写真が写っているのか。買ったひとはフィルムを返送してくれるだろうか。くれなかったら、見れないんだよな、と今さらながら思ってみたり。 そういえば、金井分としていたものも売ることにした。取り扱い先は、まだ未定。 ◎2020年11月13日(金) 数日前に、「これって、ドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』じゃないか」と気がついた。もちろん映画は観ているので、つまり〝カラーボックス〟だったわけだ。 ◎2020年11月20日(金) さっき、『つくづく vol.37』の押し売り分を発送するため、郵便局に行ってきた。今朝方、返送用のスマートレター(の封筒)を買いに行ったので、本日2度目の郵便局。と、別段郵便局に関する思い出はなく、というか、帰ってきて10分ほどでこの日記を書いているのだが、思い出はどのくらいの時が経てば、それを思い出と呼べるのだろうか。 帰り道に、「あ、コンビニ寄るか」ときびすを返し、行ってみると、雑誌コーナー(またはマガジンラック)に『relax』があった。なんだ、パルコの展示を見に行かなくてもよかったのか。というのも、昨日立ち寄ったら明日(つまり今日)からで、「まじか」となっていたので、まあよかった。 よかったといえば、久しぶりに会った先輩に、多分「積読日記」だとおもう文章を褒められて、ちょっとうれしかった。そのひとは、やはりほかのひとからも「自分のことはわかってないけど、他人(ひと)のことはよくわかるよね」と言われていたので、〈なるほど!納得ライオン暮らしの知恵袋〉(これはTBSラジオ『たまむすび』のコーナー名)とおもったり、おもわなかったり、したり、しなかったり。 『relax』のほうはといえば、目次をもて「うわー、『relax』だ!」となった。あと、スタッフクレジットをみて、忘れていたことを思い出した。なんてことを書くのも、出掛けに喪中はがきが玄関に届いていたからだ。 写真というのもまた、「思い出」ってやつとセットな部分があってだな。といった文体に憧れ津々浦々、羨ましさと気恥ずかしで、自分はいま何を書いているんだろうと考えて、日記だとおもうに至る。至るといえば、写真家の平間至を知ったのも、たしか『relax』だった気がする。ホンマタカシも佐内正史も(正確には、佐内正史は『生きている』(だったはず。違う気もする)の表紙をいまはなき、パルコブックセンターで見かけて、買おうとして、やめて〜(“まーだ、まーだ、あーめは”と、これは奥田民生の『コーヒー』の一節。奥田民生といえば、やはり『relax』で知った渋谷直角さん{面識があると、どうしても呼び捨てで書けない}が、後年『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』というまんがを描き、映画化までされて、さすがサブカルのひとだ、とおもったものだ。と、これずっとカッコ書きなので、心の吐露みたいになってる。吐露……北尾トロ)と、そろそろ表に出ないと息ができない。あれ? 映画のタイトルは、『息もできない』か。観てないのだけど。 最近、よく「アン・ハサウェイ」という名前を聞くけど、顔がわからず、それより先に「ダニー・ハサウェイ」が思い浮かぶのは、飲み屋で働いていたときの先輩にしつこく聴かされたせい。そう、夏のせい。と、『relax』を熱心に読んでいた当時の記憶が蘇っては、消えて。寄せては返す、波のように、やさしく〜(は、『潮騒のメモリー』だが、やさしく歌っては『Killing Me Softly』」。 ◎2020年11月20日(金) 『つくづく vol.13』という名のKodakのフィルムカメラを開封できないので、代わりにYASHICAの「MF-1」というカメラを買って、最近はフィルムで写真を撮っている。これにはフィルムが1本ついてくると書いてあったので、どこだ、ないなと探して、裏蓋を開けたら装填されていた。装填前のものが付いてると思い込んでいた。なるほど、事前の説明は大事だ。自戒の念を込めて、ここに書き記す。 さて、そろそろこの日記も文字数の限界に達するのでは? と、Wordで換算したら、4916文字だった。 ◎2020年12月6日(日) ついに来た、とうとう来た。パッケージの完成まで、あと僅か。と、なにか完成間近になると、いつもTOKYO NO.1 SOUL SETの歌が思い出せず、何年も「TOKYO NO.1 SOUL SET タバコ やつは来た」と、うろ覚えの検索を続けて、やっと『否応なしに』という曲目にたどり着いたが、配信されていなかったので、収録アルバム『Jr.』を買う。 パッケージの印刷が終わって、書店に発送すれば、この日記も終わりとなる。目的のある日記は書いていてたのしい。読み返すことがあるかわからないが、今後なにかの役に立つかもしれない。というか、すでに『つくづく vol.8』に書いた文章でこの日記を抜粋したんだった。役立っていた。 これは、『つくづく vol.37』に同梱した文章。 https://tukzuk.stores.jp/news/5fcc783bda019c643e0a00a0 ◎2020年12月7日(月) 昨日、家のプリンターで印刷して、今日確認したが、やはり黒のインクが定着しない。ので、結局、印刷所に出す。年内には書店に送れるのか。 ◎2020年12月18日(金) 完全に忘れていた。ここで日記を書いていたことを。本日、やっと発送。昨日、撮影で和田さんにあったので渡したら、喜んでくれた。よかった。 ◎2020年12月18日(土) 昨日、友だちの飲み屋で知り合いとvol.37の話になり、そのひとは創刊号に紙芝居についての論考を寄せてくれたひとなので、「vol.37で紙芝居つくってくださいよ」というと、「面白い!」となったのだが、売れる分が手元になく。和田さんに追加してもらおうとおもって、まだ伝えていない。 そこで面白かったのが、上がってきた写真を誤読するーーという話。写真家がシャッターを切る瞬間に感じていることではないストーリーをでっち上げる。だがしかし、その誤読が間違いであるとは誰も言えない。 そんなこんなで今日は藤沢のビックカメラまで、先日の取材で戸田真琴さんと飯田エリカさんが撮りあった〈写ルンです〉を現像しにいく。待ち時間がいつもより長く、駅前の有隣堂に行くも目当ての本がなく、検索したら、さっきまでにいたビックカメラの上階にジュンク堂書店が入っていることを知る。 行ってみれば2フロアからなる割と大型店でーーそもそも、ジュンク堂書店はどこも大型店なんだろうかーー満足いく結果となった。 という話は、NEWSの方に「積読日記」として書く。 ◎2021年5月30日(日) 唐突に、日記を復活。というのも、デザイナーと写真集を専門に扱うオンライン書店の友人と3人で話していて、急転直下、vol.37のプリント版の方向性が固まる。ふたりのアイデアでやっと本号にケリをつけられそう。 日本語、英語、エスペラントのトリリンガルにしたい。さて、結果やいかに。